よもとら diary

ボールペンや水彩の描き方、野菜栽培、心霊話、脱ステ経験談など経験を元にした雑記ブログです。主に17:00更新。

心霊話#2 東京に住んでいた時Part2

 #1では東京に住んでいた時に絵関連の職につき、その職場の倉庫には沢山の霊がいたという話でした。

その職場ではまだまだ霊体験があるのでその続きになります。

 

破裂音

 私は1階の作業場で絵の梱包作業をしていました。梱包作業が終わり、同期の主婦と2階の事務所に戻る時です。

2階の事務所に戻る時にはプレハブ小屋内と小屋外の2種類の階段があります。その時使った階段は小屋内の階段でした。

 

階段を登って事務所のドアの取手に手を置こうとした瞬間、左側の耳元で爆発音が響きました。空気が爆発した時の様な、風船が耳元で破裂した時の様な感じで、同時に少し風が吹きました。

その音を聞いた時に、私が思ったのはよく学校に設置してある重いタイプのセロハンテープがあったので、それが落ちたのかと思って事務所のドア近くに居たAさんに、

「今、すごい音したんですけどテープ落としましたか?」

と聞きましたが、Aさんは逆に私達が転んだか、何かぶつけたのかと思って心配していたようでした。同期の主婦は一緒にいたのにも関わらず、ケロッとしていて特になにも聞こえていない様でした。あんな破裂音になんとも思っていない主婦に私は恐怖しました。

 

帰りに呑まれる

 仕事の帰りは、1人で職場から柳瀬川駅まで歩いて東武東上線に乗って帰るか、先輩のAさんと2つ先の朝霞台駅まで歩いて東武東上線に乗って帰るかでした。その帰りに起きた1番怖かった出来事です。

 

 その日は2月で風が吹くと凍えるくらい寒い日でした。Aさんと2人でラーメン屋に行ったりと寄り道をしながら帰っていました。

大きめの黄色いチラシがふと目に入り、2人でそのチラシを不思議に思ってずっと見ていました。何が不思議だったかというと風が吹いていないのに1人でに下から上にフワフワ浮いていたのです。

最初はなんかおかしいねぇ〜っという感じだったのですが、徐々にチラシが私達の方に迫ってくるのです。やばいと思い、背中を向けて逃げる様に早歩きで距離を取りました。

そして後ろを振り返って確認したら、シューズを履いた足だけが見えてその足がチラシを蹴って浮かせていたみたいでした。だから下から上にチラシが上がっていたのかと納得しました。色は青っぽくて透けていました。

2人で顔を合わせて何も見なかったかの様に普通に歩き始めましたが、内心はドキドキで寒いはずなのに冷や汗が止まりませんでした。

 

 柳瀬川駅の近くまでくると、自転車に乗った帽子を被った黒い影が後ろから突撃してくるように走ってきたので咄嗟に避けようと思った瞬間、空気が寒かったはずなのに生ぬるくて血生臭い空気に変わりました。それと同時に周りの風景が全体的に赤黒く見えました。

私とAさんは、「さっきまで、寒かったよね?」といって怖くなって腕を組んでそのまま歩いていました。駅のそばのアパートの駐車場付近を歩いていると前から顔が潰れた感じのおばあちゃんが歩いてきました。目があったらやばいと思い、横目でチラッと見た程度です。

何事もなく通り過ぎましたが、人か人じゃないのかよく分かりませんでした。

このぬるっとした空気から抜け出せなかったらどうしようと思っていた時に、周りとは少し空気感の違うサラリーマンが前を歩いていて何故かこの人のそばを離れてはいけない、サラリーマンの後ろを歩いていれば戻れると咄嗟に思ってAさんと私は腕を組んで歩きながらサラリーマンの後ろをつけて歩くという事をやっていたら、駅の前に着く頃には肌寒い空気に戻っていました。

戻った!良かった!と嬉しく思って立ち止まって話していたら、いきなり耳鳴りが鳴って周りの音が一切聞こえなくなり、右上に頭のてっぺんが引っ張られる感じで同時に眠気?が襲ってきて意識がとびそうになりました。柳瀬川駅のホームに行こうとして歩き出したら徐々に治ってきたのですが、Aさんがこの電車は危なさそうと言ってきたので電車には乗らずに朝霞台駅まで歩く事になりました。

今ではそのまま電車に乗ればよかったと思っています。

 

朝霞台駅まで歩いている途中、またぬるっとした感覚に襲われました。ぬるっとした空気のまま、数十メートル先の十字路を通ろうとした時に2メートル位のBLEACHにでてくるメノスグランデみたいなのが立っていました。知らぬふりをして前を通ったのですが背中がゾゾゾゾっとしてザ恐怖、逃れられない闇に引き摺り込まれそうな感覚に陥り、Aさんと全力疾走で逃げました。

姿は見えないのですが、追いかけてくる足音は聞こえてきます。私は足が遅いのでAさんの姿がどんどん見えなくなっていきました。

そして人通りが多い所まできてやっと恐怖から安心感に変わり、走るのをやめました。

 

Aさんとも合流し、もう大丈夫と思った時に背中に激痛が走りました。激痛が起こったのは背中から見て膵臓の位置のところです。その激痛はひどく、ずっと歩いていられなくて途中しゃがんで休んでの繰り返しをしてやっと朝霞台駅に着きました。

朝霞台駅から東武東上線に乗り、和光に入った途端に背中の激痛が一気に無くなりました。その時は治ったからいいやと思うだけでした。

 

 

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