よもとら diary

ボールペンや水彩の描き方、野菜栽培、心霊話、脱ステ経験談など経験を元にした雑記ブログです。主に17:00更新。

心霊話#3 取り憑かれた上司と白い霊

上司とりつかれた事件

 私より年齢が8コほど上の男性の上司(Bさん)がいました。見た目は、失礼なのですが病気と疑ってしまうほど細くてメガネをかけていました。

性格は人をいびる様なところがありますが、真面目でおっとりしていて、アニメが大好きでプライベートでは同人誌の制作をして販売している人でした。

 普段はゆっくりとした話し方で、怒鳴ることもなく自分のペースで仕事をしていたのですが、ある時から一転します。

 特に何事もない日でも脈絡なく怒鳴ることが多くなりました。しかも何故か女性だけに上から目線で命令口調の様に怒鳴ります。

言っている言葉は日本語なのですが、全く理解できないのです。聞いている側の伝わり方としては猿がキーキー言っているのと同じ感じの聞こえ方をしていました。

私だけかと思い、周りの方々にも何のことを言っているのか尋ねたところ、日本語で話していても全くわからないと言われました。

肌もどんどん浅黒くなり、元々細かった身体はもっと細くなり頬がこけるくらいになりました。その時から細めの女性でも持てるような重い物も持てなくなっていきます。仕事の作業も1時間で出来る事を一日かけてやっていたりと明らかにおかしな感じでした。

 その状態で1、2ヶ月経ち、その人の肩にどんどん違和感が湧いていきます。最初は気のせいと思っていたのですが、日を増すごとに違和感の存在が強まっていきました。最終的には肩をガッチリ掴んでいる青白い手が一瞬だけはっきりと見えました。

一緒にいた仕事ができる美人な先輩のAさんと私は肩がビクッと同じタイミングでなり、何も言わない方が良いとお互いが思ったのか、この事は一切口に出す事はありませんでした。

 その手が見えた次の日から、上司は1週間の休暇をとって仕事に復帰したのですが、怒鳴ることはなくなり目が窪んで魂が抜けた抜け殻の様な感じで仕事をしていました。

 

白い霊

 白い霊を見た日は、職場の雰囲気が朝から少し違う感じでした。誰もいないのに階段の電気がピカピカ光っていたり、作業場の電気が勝手についたりしていました。朝のミーティングの時には体の周りにトンボが高速で飛んでいるような感覚がありました。Aさんはそれに気づいていて、ミーティング終わりに「なんか高速で小さいのが飛んでいたね。」と一言言われました。

階段を登っている時には後ろから黒いのが覆いかぶさってくるような、周りが暗くなっていくような感覚があり、怖くなって階段を駆け上がりました。

 そして白い霊を見たのはAさんと倉庫の在庫整理をしている時です。学校の校庭くらい大きな倉庫にある大量の商品の在庫を一つ一つ手作業で数えなくてはいけない為、片っ端から商品の入った段ボールを開け閉めしていました。

そしたら、どこからかピアノの音が聞こえてきました。クラシック曲のような音色でした。ピアノはここにはないはずと思い、もしかしたら誰かの携帯の着信音かなと思って2人で人を探しました。しかし、人影は一切見当たりません。静かに歩いていてもカツンカツンと音がするので人がいたらわかるはずなのですが、シーンと静まり返って何の音もしませんでした。

不思議に思い、Aさんと顔を見合わせていると違和感がありました。その違和感というのはAさんは私の顔ではなく、肩越しに私の後ろを見ているのです。Aさんはいきなり「そこにいて!動かないで!」と大きな声で言ってきたのでその通りにしていたら、距離をとって何故か私をカメラで撮り始めました。撮り終わると確信したように「確定だわ。」と一言。

写真を見てみると私の1、2メートル後ろくらいに白い人型の煙の塊みたいなのがガッツリ写っていました。本当の心霊写真を見たのは初めてでした。

その白い霊は2メートルくらいの大きさでAさんが言うには、1日中ずっと私の後ろにいたようでした。最初は、私の後ろがなんか白いなぁと感じるくらいだったのですが、倉庫の在庫整理している時からどんどん白い色が濃くなってハッキリ見えてきたそうです。

黒い霊は見るだけで鳥肌と底知れぬ恐怖が湧いてきてくるのですが、白い霊はそのような事は全くなくて空気感も温かく何故か安心感があります。

Aさんから写真を貰おうと思っていたら、Aさんには白い霊も黒い霊も一緒の霊だから気持ち悪いと言って速攻消されてしまいました。

その日から私の周りに白い霊がずっといてくれるような感じになりました。

 白い人型の霊と関わりがあるかはわかりませんが、もう一つ白に関わる出来事が同じ職場でありました。

事務所で本の検品をしている時に、遠目にある机の上が気になってずっと見ていました。集中してみていると周りの景色が一瞬にして白くなり、机の上には2尾の白い狐が居ました。白い狐は私の方にどんどん近づいてきて私に飛びついてきたかと思って目を逸らした瞬間、周りがいつもの景色に戻りました。

Aさんが言うには、白い狐は事あるごとにどこからか飛んできては狐の毛皮のマフラーのように私の首に巻きついていたようでした。わかっているのかと思って言わなかったそうです。

それを聞いた時に、首のところから2本の白い触手のようなものが一瞬見えたりしていたので、あれは尻尾だったのかと思いました。

 今でも腕を振ったときに遅れて白いモヤが見えたり白いモヤが見えた時には人懐っこい野良猫も毛が逆立って警戒心maxになったり、屋台で働いていた時には知らないおばあちゃんに白い人が作ったものは縁起が良いと言われたり、子供が私を指差してワンワン!と言ってきたり不思議なこと満載なので今だに一緒にいてくれているのかなと感じました。

 

 もしかしたら夢に出てきて色々教えてくれる青年と少女の稲荷様2人も白い霊に関係があるのかなぁと白いモヤを見るたびに考えてしまいます。

何故そう思うのかと言うと、赤坂にある日枝稲荷神社の社の目の前に立った時に上から下にかけて一瞬真っ白になって心が和らいだことがあるからです。今では本堂の日枝神社では猿田彦神を祀っていることもあり、手相占いで有名な方がTVで申年にここにお参りにくると縁起がよくなると宣伝してからは人が大量に押し寄せ、社の前まで行く事はできなくなってガラス戸を挟んでしか拝めなくなりました。

 昔から悲しい時などに吐き出すところがない時には地元にある神明様の隣にある小さい稲荷神社にかよってそこで愚痴を言っていました。そうしていると不思議とポジティブになり前向きになりました。そして帰ろうと思って背中を向けたら視線を感じ、後ろをバッと振り返ると大きな白いオオカミ?狐?が社の屋根から空に飛んでいくのが見えたりしたので白い霊は大丈夫と今では確信しています。

 

 

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