ズッキーニは大量に植えない限り、自分で受粉することが難しい野菜です。ウリハムシやアリが沢山つきますがウリハムシは葉っぱを食べるばかりですし、アリによる受粉も見込めません。
ですので人間の手で行っていった方が確実ですので紹介していきたいと思います。やり方はとても簡単です。
●雌花と雄花
上の写真は雌花(左)と雄花(右)です。花がついている所で判別できます。
●雌花…花がついている所が太く実になっている。
●雄花…花がついている所が細く茎状。
●受粉の仕方
時間は朝方に行います。午後になると花が閉じてしまっていたりします。
先ず、雄花の茎をちぎります。
周りの花びら部分をとって真ん中の雄しべだけにします。
雄花の先端(雄しべ)を雌花の先端(雌しべ)に花粉をまんべんなくちょんちょんとつけます。これで終わりです。
●雌花だけ花が咲いていた場合
・受粉は難しいので腐る前に収穫して食べます。受粉してなくてもある程度は大きくなります。
●ウリハムシ対策
※虫嫌いな人は写真注意
上の写真はウリハムシです。ウリ科の植物によくいる虫です。きゅうり、かぼちゃ等の他のウリ科も植えていますが、ズッキー二による発生が一番多い印象です。
朝夜になると葉っぱの陰に隠れて身を潜めています。日が照っている間に活動しているようです。
そこらへんのもので出来る簡易的な対策の紹介をしていきます。
絶対つかない訳ではなく、10匹いたら4,5匹いなくなる程度です。新しい芽が食べられない限りは野菜も育つので大丈夫です。
道端に生えているドクダミを採ってきます。
水を張った入れ物にドクダミを入れます。今回使ったのは乾燥させたドクダミです。生でも花付きでも大丈夫です。
ドクダミを揉みこんでいきます。揉みこんでいくとドクダミの成分が出てきて徐々に水が黄色くなっていきます。
上の写真は放置していたらすごい食べられていたカボチャです。
ドクダミ液をハケや霧吹きなどで葉っぱの裏表につけていきます。
注意することは揉みこんだドクダミの葉の残骸はなるべく塗り込む葉につけないようにすることです。ドクダミの葉がカビたり腐った際、その影響が健康な葉にも移るからです。
これで雨で流されない限り3日くらいは持つかなって感じです。
酢などのように強いものではないので余ったドクダミ液はやられている野菜の周りに捨てても大丈夫です。
そこそこ野菜が大きくなったら虫に食べられてもなんら影響はないので大きくなるまでの辛抱としての対策です。
ちょっとだけお金をかけるならドクダミチンキっていう手もありますが40°以上のアルコールが必要になるので私はやりませんでした。
ちなみに作り方はこちらです。
●ドクダミチンキの作り方
使うもの
・ガラス瓶などの入れ物
・40°以上のアルコール(焼酎など)
20度以下は法律で禁止、40度以上なのは長期保存の為
・ドクダミ(道端で採取可能)
①入れ物を煮沸消毒などして清潔にする。
②ドクダミを洗って汚れを落とし、水気を取る(乾燥した物でも可)。
③入れ物にドクダミを詰め込めるくらい入れる。
④アルコールをひたひたになるまで注ぐ。
⑤日の当たらない涼しいところで1週間ほど寝かせる。
ドクダミチンキはそのままでは効果が強すぎるので水などで薄めて使ってくださいね。
葉と花を分けて作っている方が多いですが葉と花で成分が違うだけのようです。
化粧水や虫よけスプレーにも使えるようです。
一番はウリハムシがよく繁殖するズッキーニの近くには同じウリ科のものを植えない事をオススメします。それかウリハムシも全部食べるわけではないので食べられてる野菜は人質として放っておきます。
参考になればと思います。